ウィルスの種類

ウィルスは悪質な意図をもって作成されたプログラムで、パソコンに侵入し、中のデータに損害を与えたり、自身を複製してネットワーク経由で他のパソコンへ感染させたりする被害を与えます。数え切れないくらいたくさんの種類があり、セキュリティの隙間を狙って日々新しいウィルスが誕生しています。しかし、正しい知識を持ち、予防策を講じてウィルスの被害を受ける危険性をできるだけ低くする対策を行いましょう。


ウィルス(狭義)


ファイル感染ウィルス
(メモリ常駐型)
プログラムファイルの実行コードに感染し、感染プログラムがフロッピー、ハードドライブ、またはネットワークから実行されることで他のファイルに感染します。感染後に実行される、未感染の実行コードに感染します。

ブートセクタウィルス
(メモリ常駐型)
フロッピーディスクや、ハードディスクのブートレコードである、ディスクのシステム領域に感染します。全てのディスクのブートレコードにある、コンピュータを起動するときに実行される小さなプログラムに、自動的に感染します。感染ディスクからコンピュータが起動されると動作します。その後、書込み禁止となっていないディスクは、アクセスされるとウィルスに感染してしまいます。

マスターブートレコードウィルス
(メモリ常駐型)
フロッピーディスクや、ハードディスクのマスターブートレコードである、ディスクのシステム領域に感染します。ブートセクタウィルスとはウィルスのコードが配置される場所が異なります。正規ブートレコードのコピーを異なる場所に保存します。

複合感染型ウィルス ブートレコードとプログラムファイルの両方に感染します。ブートエリアから駆除しても、ファイルから駆除されていなければ、ブートエリアに再感染します。ファイルのみから駆除しても逆のことが起こります。

マクロウィルス マイクロソフトOffice文書の中の特定の作業を自動化する機能である、マクロ内に感染します。Visual Basicの登場によりデータファイル以外のファイルに感染するマクロウィルスの作成が可能になっています。


スパイウェア


キー・ロガー ユーザがキー・ボードから入力した一連のキー・ストロークを記録するための仕組み、またはそのためのシステムのことです。公共の場所で利用できるコンピュータにキー・ロガー・プログラムをこっそりと仕掛け、ユーザーが入力したWebアクセスやインターネット・バンキングなどのIDやパスワード情報を収集して悪用するという犯罪も起こっています。

ブラウザハイジャッカ プラウザを開いて、インターネットにアクセスしようとすると、設定していたいつものページではなく、他のページが強制的に表示されます。例えば、ブラウザの設定を戻しても、再びブラウザを開始すると、ページはハイジャッカによって設定されたページに変わってしまいます。

一部のアドウェア ユーザの画面に強制的に広告を表示させる代わりに、無料で利用できるソフトウェアです。ソフトウェアの操作画面に直接広告を呼び出して表示するものや、Webブラウザに「寄生」して一定の間隔で広告ウィンドウを表示させるものなどがあります。

悪質なクッキー クッキーとは特定のサイトで入力した情報を閲覧者のパソコンに記憶して、その情報を次回以降利用可能にするものです。例えば掲示板で名前の入力を省略でき、パスワードがあらかじめ入力されているのはそのページがクッキーを読み込んでいるからです。個人の閲覧したホームページを追跡し、その人の利用傾向を探る目的でクッキーが作成され閲覧者の趣味に合った広告を表示することなどに利用されます。クッキーそのものは単なるテキストファイルで危険性はまったくありませんが、クッキーによって集められた情報が悪用されるケースもあるため、警戒すべき存在となっています。

ワーム

コンピュータからコンピュータに自己をコピーするときに、ファイル転送やデータ転送の機能を利用して、自動的に行います。
システムに侵入したワームは自力で移動し、自己を大量に増殖させることができます。
ワームは宿主になるファイルやプログラムがなくても移動することができます。
ワームをシステムに潜り込ませてインターネットを通じてコンピュータを遠隔制御できるようにする場合もあります。

トロイの木馬

役に立つソフトウェアのように見せかけて、実際はセキュリティを侵害し、大きな損害をもたらすコンピュータプログラムのことです。
無償でダウンロードしたソフトウェアに含まれていることもあります。
信頼できない提供元からは、ソフトウェアをダウンロードしないほうがよいでしょう。
受け取った人が、正当な送信元からプログラムが届いたものと思い、うながされるままにプログラムを開いたときに広まります。

ルートキット

ルートキットとは、システムに不正に侵入したあとに、ルート権限を奪ったり、
バック・ドアを仕掛けたりするためのプログラムの集まりのことです。
クラッカーは、不正にシステムに侵入したのちにルートキットをインストールすることがあります。
ルートキットは、「ルート権限を奪う」「侵入した痕跡を消すためにログファイルなどを削除する」「バック・ドアを設置する」
「システムファイルをトロイの木馬に置き換える」「パケットを盗聴してパスワードを盗む」などの行為を行います。

ダウンローダ

悪質なプログラムに分類されるダウンローダとは、ユーザの知らないうちに、ほかのソフトウェアを勝手にダウンロードして
実行/インストールするプログラムのことです。ほかのソフトウェアをダウンロードし、インストールする以外にも、
自身のアップデート版をダウンロードすることもあります。

ボット

外部からの命令を待ち,その命令に従って何らかの動作(通常は,悪質な動作)をするプログラムを『ボット』と呼びます。
インストールされたマシンを外部から自由に操作できるようにして、協調してある動作を行える複数のボット・マシンで構成された
(仮想的な)ネットワークは「ボットネット(botnet)」や「ボット・ネットワーク(bot network)」と呼ばれます。
同じような意味で、「ゾンビ(zombie)」や「エージェント(agent)」などがあります。



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